組合長あいさつ
組合員のみなさまには、日頃より農協運営に対し深いご理解とご協力を賜り衷心より感謝申し上げます。
昨年は、長引く新型コロナウイルス感染症の影響やロシアのウクライナ侵攻等によるエネルギー価格の上昇、円安の進行などによる農業生産資材の高騰によって農業者にも多大な影響を及ぼしました。
当組合では、土壌診断の案内をはじめ、化成肥料の銘柄集約による肥料コスト低減への取り組み、木更津市への「農業用生産資材及び飼料・燃油等価格高騰に関する緊急要望書」の提出、また木更津市農林漁業者総合緊急対策支援金給付申請や肥料価格高騰対策事業の開催及び支援金給付申請手続きなど、農業者への対応に全力で取り組んでまいりました。
一方、各種イベントや会合につきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止・縮小を余儀なくされ、事業活動の展開が大きく影響を受けました。現在も感染拡大が続き予断を許さない状況が続いておりますが、一日も早い収束が望まれます。

農業・農協を取り巻く環境は、農業従事者の高齢化や担い手不足による耕作面積の減少、コロナ禍による農産物供給量の減少や主食用米需要の落ち込み、さらには農業生産資材や燃油価格の高騰など、ますます厳しさを増しております。こうした環境変化の中で持続可能な農業・地域・事業・経営基盤の実現に向けて、地域に根ざした協同組合としてあり続けるために、継続的かつ着実な実践を行っていくことが求められています。
本市においては、まちづくりの進展や交通アクセスの利便性向上などにより、人口・世帯数ともに増加し、地域経済はさらに変化して行くことが予想されます。
当組合では、令和4年度より新たにコンテナ出荷の拡大によるコスト低減、規格外品の販売強化、大型規格農薬の取引拡大、銘柄集約肥料の取引拡大に取り組むとともに木更津市へ市農業施策の充実強化と農業振興予算確保のための農業施策に関する要望書の提出など「農業者の所得増大」及び「農業生産の拡大」に向けて取り組みました。また、木更津市・木更津市農業委員会との共催による「令和4年度『木更津産米』食味分析コンクール」の開催や組合員の農業生産活動支援のため、JA木更津市農業無料職業紹介所の開設など「地域の活性化」にも取り組みました。
昨年度の主な事業活動の成果につきましては、経済事業では販売事業取扱高5億6千4百万円、購買事業供給・取扱高9億2千1百万円、農業生活関連事業収益4億1千5百万円となりました。信用事業では貯金残高は836億7百万円、貸出金残高は66億3千万円、共済事業では、長期共済新契約が159億3千万円、期末長期共済保有高2,170億円となりました。
財務基盤の強化につきましては、3か年計画に基づく増資運動に取り組んだ結果、8千9百万円を超える出資払込みをいただき、出資金残高は23億4百万円となりました。収支につきましては、当期剰余金は2千9百万円、自己資本比率は12.82%、固定比率は456.0%となりました。今後も期間利益の確保と財務基盤の強化を図り、経営の健全化をより一層進めてまいります。
本年度は中期3か年計画の2年目として、JAグループ千葉の共通テーマである「持続可能な農業・地域・事業・経営基盤の実現 に向けて、食と農を基軸として地域に根ざした協同組合であり続けるために」のもと、「不断の自己改革」の実践を支えていくための経営基盤の強化と構築に向けた取り組みを展開してまいりますので、組合員のみなさまにはなお一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
木更津市農業協同組合
代表理事組合長 石渡 肇
経営理念
営農・生活活動を通じて、組合員の豊かな暮らしを追求し、 地域住民に貢献し負託に応える運営に努めます。
- 豊かな地域・農業づくり。
- 活力ある地域社会づくり。
- 組合員・利用者の期待に応え、信頼されるJAづくり。
経営方針
安全で良質な食料の供給を目指した産地づくりと、 地域社会や住民との触れ合いを深めるとともに、 組合員の暮らしを守る運営に務め、 併せてJAの組織・経営基盤の安定・拡大に努めます。
- 地域農業の持続的発展の為の取り組みをします。
- 豊かな地域社会づくりの為に貢献できる生活活動の展開をします。
- 環境変化に対応した事業活動を展開します。
- 経営の再構築に向け、経営基盤の強化に努めます。
金融商品の勧誘方針
当組合は、金融商品販売法の趣旨に則り、貯金・定期積金、共済その他の金融商品の販売等の勧誘にあたっては、次の事項を遵守し、組合員・利用者の皆さまの立場に立った勧誘に努めるとともに、より一層の信頼をいただけるよう努めてまいります。
- 組合員・利用者の皆さまの商品利用目的ならびに知識、経験、財産の状況および意向を考慮のうえ、適切な金融商品の勧誘と情報の提供を行います。
- 組合員・利用者の皆さまに対し、商品内容や当該商品のリスク内容など重要な事項を十分に理解していただくよう努めます。
- 不確実な事項について断定的な判断を示したり、事実でない情報を提供するなど、組合員・利用者の皆さまの誤解を招くような説明は行いません。
- お約束のある場合を除き、組合員・利用者の皆さまにとって不都合と思われる時間帯での訪問・電話による勧誘は行いません。
- 組合員・利用者の皆さまに対し、適切な勧誘が行えるよう役職員の研修の充実に努めます。
千葉県木更津市の概況
(木更津市HPより)
情勢 | 木更津市は、千葉県の南西部房総半島の中央に位置し千葉・館山両市のほぼ中間にあたります。西は東京湾を隔てて横浜市及び川崎市と対し、北東は袖ケ浦市、南は京葉工業地帯の南部拠点君津市にそれぞれ隣接しています。 市街地は、東部に低い丘陵がありますが概ね平坦となっています。 本市は、昭和17年に市制を施行してから50年余を経過し、この間近接町村との行政合併を重ね今日に至っています。 さらに、本市は古くより情緒の街として知られていますが、その面影を各所に残しつつ県南部の拠点都市として機能を整えつつあります。 |
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位置 (市役所の位置) |
北緯35°38’12″ 東経 139°92’48″ |
気象 | 気候は、温暖で住宅地として適しています。冬期は北風が強いが降雪はまれです。 年間平均気温16.1℃ 最高気温35.5℃ 最低気温-3.7℃(2020年、気象庁HP) |
人口と世帯数 | 136,182人(男 68,614人 / 女67,568人) 59,377戸 ※令和3年2月現在 |
面積 | 138,95km2(平成28年2月変更) |
耕地面積 | 水田1,218ha 畑 155ha 樹園地50ha 合計1,423ha ※平成27年2月1日現在 |
JA木更津市の概況
(令和4年12月31日現在)
組合員数 | 正組合員 4,069人 准組合員 4,499人 合計 8,568人 |
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総代定数 | 520人 |
理事数 | 16人(常勤3人)※令和4年12月31日現在 |
監事数 | 5人(常勤1人) |
職員数 | 合計 133人 男性 78人 女性 55人 内、常傭的臨時雇用 28人 |
組織 | <組合運営組織> 組織代表者会議・支部長会・基幹運営委員会 <事業運営組織> 農政対策協議会・各種営農生産組織 青壮年部(12人)女性部(62人) |
施設 | 本店 支店 4か所 4支店 4係(富来田経済センター含む) ガソリンスタンド 1か所 福祉会館 1棟 生活研修センター 1棟 生活資材センター 1棟 自動車修理工場 1棟 農機具修理工場 2棟 経済センター 1棟 米穀倉庫 11棟 購買倉庫 15棟 集荷場・選果場 6棟 栗冷蔵施設 1棟 プロパン庫 1棟 |
主要事業量 (令和4年度実績) |
貯金残高 836億7百万円 貸出残高 66億3千万円 長期共済保有高 2,170億4百万円 購買品供給高 9億2千百万円 生産 4億6千3百万円 生活 4億5千7百万円 受託品販売高 5億8百万円 米穀 2億4千5百万円 野菜 2億千9百万円 果樹・その他 4千4百万円 |
組合員のみなさまへ
(増資のお願い)
平成15年から取り組んでおります出資金について、おかげさまで出資金は15億円余増加し、23億円台となりました。これもひとえに組合員のみなさまのご理解の賜物と深く感謝申し上げます。
農協は、組合員によって設立された協同組織として、地域農業を振興し組合員が健康で豊かな生活を実現することを目的に様々な事業活動に取り組んでいます。
経営の健全化と自己資本の増強により財務・組織基盤の強化を図り、農協としての役割をさらに発揮するために、組合員のみなさまの一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
木更津市農業協同組合
代表理事組合長 石渡 肇